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観賞魚の診療所

観賞魚や金魚の病気について、ご参考にしてください。

 

ミズカビ病

症状
魚の体表や鰭に綿状のミズカビが寄生します。このミズカビが着生する場所は、外傷や穴あき病や尾ぐされ病の患部であることが多いようです。つまり、ある病気が発生してからこのミズカビが、2次的に着生するわけです。病状が進行するとミズカビの占有部は拡大し、その周辺が赤く充血することもあります。
原因
ミズカビ科に属するいろんな糸状菌(サプロレグニア)の寄生が原因です。綿状にみえる部分は菌糸体とよばれます。この菌糸は、植物の根のように体のなかへ入り込み養分を吸収します。ミズカビ病の死因は養分を吸い取られるために魚の浸透圧調整機能が破壊されるためであると考えられています。通常、飼育水のなかにはミズカビの種というべき遊走子が常に存在しています。この遊走子が健康な魚に遭遇しても簡単にミズカビ病になることはありませんが、輸送中に生じたスレ傷や細菌感染・外部寄生虫により生じた外傷に遊走子が接触すると発病することがあります。このようにミズカビ病は二次的な病気として発生することがあります。また魚体に寄生したミズカビの菌糸は成長するとその先端に遊走子嚢とよばれる器官が形成され、そこから遊走子が放出されることにより他の魚に感染してゆきます。
吻部にミズカビが着生したグッピー
(写真提供 日本獣医生命科学大学)
尾鰭の基部から体表にかけて
ミズカビが着生したエンゼルフィッシュ
対策
本病の対策として水中のミズカビの遊走子を駆除するためニューグリーンF・アグテンを用います。具体的な治療法は、飼育水を半分程度取替え薬品を投薬します。またピンセットなどで病魚からミズカビを取り除き患部に薬剤を直接塗布することも効果的です。さらに病魚の体調を早く回復させるために、食塩を水100リットル当り300g−500g入れると効果的です。また、他の病気と併発している場合、例えば尾ぐされ病とミズカビが発症しているときは、まずグリーンFゴールドを投薬し、尾ぐされ病の対応処置を施してから、数時間後にニューグリーンFまたはグリーンFリキッドを投薬し、本病の処置を施します。

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