クリノストマム症
症状
体表付近の組織内に2-3 mm 程度の楕円形物(被嚢)
原因
吸虫のクリノストマム属の寄生が原因です。ドジョウでよくみられ、組織内にみられる楕円形物はメタセルカリアと呼ばれる幼虫が包まれているものです(被嚢)。宿主(魚)に対して与える影響は少ないですが、水温上昇によりメタセルカリアが活性化し、被嚢から出てくると周辺組織が壊死し死に至ることがあります。
魚は中間宿主のひとつで、モノアラガイなどが第一宿主、終宿主はサギ類です。
対策
メタセルカリアに寄生された魚に対して治療方法はありません。宿主となる貝類の除去やサギ類の侵入を防ぐことで感染対策が可能です。