尾ぐされ病、口ぐされ病、
鰓ぐされ病
(=カラムナリス症)
症状
鰭の白濁・充血・壊死
初期では鰭の先端などが白く濁り、次第に溶けるような症状が見られます。進行すると鰭が裂け、ボロボロになります。
原因
カラムナリス菌(Flavobacterium columnare )という細菌が原因です。魚のヒレ以外に鰓や口の周囲にも感染し、感染部位によって鰓ぐされや口ぐされとも呼ばれます。 このカラムナリス菌は飼育環境中に存在している細菌(常在細菌)で、魚の免疫低下時や傷口、スレから感染します。 初期症状でヒレが白く濁ってみえる部位には、多くのカラムナリス菌が増殖しており、細菌によりヒレの組織が破壊され白濁してみえます(壊死)。またヒレが溶けるのは、カラムナリス菌の強力なタンパク質分解酵素の働きによるものです。
このカラムナリス菌は酸素が充分供給されないと増殖することが出来ないため、感染の範囲が内臓まで及ぶことはありませんが、酸素が供給されやすいヒレや鰓などでは増殖しやすい病気です。
対策
治療法としては水を1/2~1/3 程度取り替え、対象の薬品で薬浴をします。患部に水カビも発生している場合はグリーンF、グリーンFリキッド、アグテン、アグテンパウダー、メチレンブルー水溶液を使用してください。
初期段階であれば鰭は再生可能ですが、付け根まで進行してしまうと再生は難しくなります。
早期発見、早期治療を心掛けてください。
対応薬品
グリーンF、 グリーンFリキッド、 グリーンFゴールド顆粒、 グリーンFゴールドリキッド、 観パラD、 エルバージュエース、 アグテン、 アグテンパウダー、 メチレンブルー水溶液
薬品名 | 薬効期間 |
---|---|
グリーンF | 5~7 日 |
グリーンFリキッド | |
メチレンブルー | |
アグテン | 2~3 日 |
アグテンパウダー | |
グリーンFゴールド顆粒 | 5~7 日 |
グリーンFゴールドリキッド | 10~14 日 |
観パラD | |
エルバージュエース | 3~5 日 |